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ゴムローラー基礎知識(5,6)

5.ローラーの形状(クラウン)について

クラウンとはローラーの中心と端に近い位置(通常は端から50mm の点)間の直径の異差であります。
ローラーにクラウンをつける目的は、

a. 操作中に於けるローラー本体のたわみの補正(均等接触)
b. 布、板、紙等のストリップの通過を最適に行わせる(蛇行などを防ぐ)

などであります。特にL / D(ローラー面長/ ローラー直径)の大きいローラーや、ローラー圧力の高い用途ではクラウンをつける方が賢明です。

1.クラウンの種類

2.クラウンの精度

クラウンの精度はL / D、ゴムの種類、厚み、仕上り状態、クラウン量、及びゴムの硬さなどに影響されます。 弊社に於けるクラウンの精度(ローラー中心より等分割した点での左右の直径公差)は5/100mm 以内におさまっております。

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6.ゴムの硬さについて

ゴムローラーに被覆される材質は金属のように硬いものから、スポンジのように軟らかいものまで用途により幅広い硬さ範囲が適用されております。
ゴムローラーの硬さは使用中のゴムローラーの圧縮変形特性を容易に予知することのできる唯一の基準であります。
すなわち、ニップ幅の大小を決定し、材料とゴムローラー間の接触時間に影響を与えます。

1.測定器具

デュロメータタイプA 型(ショアA) は一般軟質ゴム用ですが、発泡体はアスカーC 型、超硬質ゴムはデュロメータタイプD 型などの硬度計が使用されております。

2.デュロメータ スプリング式硬さ試験機の使用上の注意点

1.目盛の読み方について
試験機を垂直に保ち、押針が試験片測定面に垂直になるように加圧面を接触させて直ちに目盛を読みます。

2.試料の厚さについて
A 型では12mm 以上、C 型では6mm 以上の厚さで測定して下さい。もしそれ以下で測定される時は次の表を参考にして補正して下さい。

〔試験片の厚さによる硬さの補正値〕

試験片/硬さ ショアA
15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80
試験片の厚さ/mm 3 8 7 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 0
6 4 3 3 2 2 1 1 1 1 0 0 0 0 0
9 2 2 2 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0
12 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
18 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

注)測定値よりその試験の厚さに相当する数値を差し引いて下さい。

3.ゴム硬さの温度に対する影響について
通常のゴム材質は温度の上昇につれて硬さは低下します。従って硬さの比較は同一温度で行う必要があります。
参考にJIS では測定時の環境温度は原則として23 ± 2℃と規格されております。

弊社の代表的材質の硬さに対する温度依存性を下記に示します。

材質名/温度(℃) -20 -10 0 10 20 30 40 50 100
白270 / NBR 96 90 81 76 73 72 72 72 72
白370 / CR 80 78 75 73 72 71 70 69 66
白770 / EPT 82 78 74 73 73 73 73 72 70
白970 /シリコーン 71 70 70 70 70 70 70 70 70
白1370 / SBR 85 80 76 73 73 73 73 73 71
白3370 / CSM 94 88 75 72 72 70 69 69 68
6040 /特殊NBR 86 54 46 42 41 38 36 36 31
7040 / IIR 52 46 43 41 40 39 38 38 35

4.測定時の個人差について
測定値は硬度計の加圧力、加圧速度、加圧角度、読み取り時刻などの個人差により多少の相違が発生します。
その様なことから社内規格では測定値の許容範囲で± 3 としております。

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